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裏日記
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今、TVで盲聾者について特集しています。

自分はまだ盲聾者の患者さんを担当したことはないですが、知的障害+盲など、重複障害の患者さんを担当したことはあります。
色々な障害のある人がなるべく幸せに、選択肢の多い生活が送れるといいなぁと、心から思います。


さて、最近図書館で借りてくる本に「当たり」が多く、うれしいです(その前に「ハズレ」ばかりひく時期が長かったのもあって余計に)。


『幸福の研究 ハーバード元学長が教える幸福な社会』デレック・ボック

精神医学や心理学の本ではなく社会学の本。幸福を科学的に分析して、人々がより幸福に感じられる世の中になるように政治を考えよう、という本です。引用文献だらけの、とても真面目な本ですが、結構読みやすかった。
例えば、
経済的により富裕な層の方が、より貧困な層よりも人生に満足している割合は高い。しかし社会全体の所得が上がっても、満足度の割合は変わらない。
単純に「お金があれば幸せ」ではないようだ。
(仕事の満足感や社会的ステイタスなど、富裕層がお金以外に持っていることの多い条件が、幸福感に結びついている。モノで得られる高揚感は短い。)

→ だから現金を配るような政策は、市民の幸せにはあまり結びつかないようだ→じゃあどんな施策が幸せに結びついていくか。

我々医者に関係していそうな話題としては、

疼痛は幸福を阻害するから、正しい疼痛コントロールが必要。でもオピオイドの過量投与の締め付けが厳しいから医者が委縮して十分量を投与できない現状(アメリカの話)。もっときちんと法整備して、必要十分量オピオイドを処方できるように、また医師がオピオイドを含めた疼痛コントロールに精通できるような教育システムが必要じゃないか。

とか。
幸福自体を研究するって、面白いなぁ、と思いました。
私ってミクロ視点だから、マクロな話はすごく面白いです。

もう一冊本の紹介です。

コロボックルシリーズで有名な佐藤さとるさんが、自分のお父さんのことを書いた、
『海の志願兵』。

(私は、サンタクロースはいないけど、コロボックルはもしかしているんじゃないかと、小学校中学年までは信じていたぐらい、コロボックルシリーズにはハマりました。)

御高齢の佐藤さとるさんのさらにお父様の話です。

屯田兵の子として北海道で生まれ、読書好きの秀才、農家を継ぐのが嫌で海軍の志願兵となり、順調に出世していかれます。
とっても筆まめで、絵も書くので、たくさん記録が残っているようです。

話は子ども時代から、第一次世界大戦まで。

兵隊さんの話だけどいわゆる戦争ものではないです。
日本の戦局が厳しくなる前の、規律は厳しいけどどこかのんびりもしている海軍で
、ペーペーから下士官になるまでの青春物語です。

物語は、あえて平和で美しいシーンで終わりますが、あとがきを読んでね…。
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