忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
裏日記
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

すごくいい本を読んだので紹介します。

『ビッグTと呼んでくれ』 K.L.ゴーイング著

この本は図書館で借りたんだけど、とにかく表紙のパンチが効いていて、赤をバックに、太った男の子が両手を差し伸べて大声で叫んでいるのが裏表紙とぶち抜きの絵でドーン、です。

ジャケ買いならぬジャケ借り。

↓以下ネタばれになります↓

17歳で身長184cm、体重135kgのおデブな男の子トロイが、地下鉄に飛び込んじゃおっかな~、と思っているところから話は始ります。

トロイは太ってすぐ汗をかいて、すぐ息が上がっちゃう自分を、みんなが笑っている、と思い込んでいます。
父親はは元軍人でとても正しく厳しい人、弟はスポーツマンで、トロイを馬鹿にしきっています。

そんなトロイに地下鉄の駅で声をかけたのがカート。
カートはカリスマパンクギタリストで、トロイの学校では伝説の人です。家に帰らずに浮浪していて、かなりのジャンキーです。

カートはなぜかトロイを自分のバンドのドラマーに任命。生まれて初めて「ビッグT! 」なんてニックネームで呼ばれたもんだから、トロイは舞い上がってしまい、何がなんだか分からないうちにカートのペースに巻き込まれていき・・・



この本はトロイの視点で進むのだけど、トロイはカートと出会い、パンクと出会うことで成長し、母親を癌で亡くした悲しみから食べることに逃げていたこと、結果太ってしまったことでどんどん自意識過剰になっていったことに気づいていきます。
そして、カリスマパンクロッカーであるカートも実は実母と義父に虐待を受け、とても傷ついた少年であることを理解し、物語終盤では、トロイが救いの手を差し伸べるまでになります。

手垢のついた「癒しの物語」と違うところは、

トロイがものすごくデブでキャラがたってること
初ライブは緊張のあまりゲロを吐いて逃げ出しちゃうのに客はうけているなど、何かとパンクなところ
カートは救いの手をまだ握れていないこと
実は弟も傷ついた少年ということが物語の最後に分かるけど、トロイと同時に読者も初めて気づくこと

など。

一応児童書なのですが、中学生以上老人まで楽しめる本です。

PR
し、しまった!
また胎教に悪い本を読んでしまった!

重松清はとても人気のある作家だ。
でも私は数年前に「流星ワゴン」と「ナイフ」を読んだきり。当時思いっきり流し読んでしまったようで、内容も思い出せない。すごく良かった、という記憶がないので他に広がらなかったのだ。

今、うちのだんなは遅れてきた小説ブームで、今まで見向きもしなかったうちの本箱から、石田衣良やら垣根涼介やらを読み漁っている。で、気に入った作家の新しい作品や、抜けてる作品を買い足したりしている。

重松清の「流星ワゴン」が気に入った彼は「疾走」を読みたくなった、というわけ。

「疾走」は平積み系の本なので、私も表紙には記憶があったんだけど、表紙絵を見ただけでヤバイ感じ(しんどそうな内容)に満ち満ちているから避けていたところもあったかも。

郵便局の帰りに古本屋によったら、半額で「疾走」の上下巻が売っていたため、夫も読みたいといっていたし、と購入。
裏表紙の説明文、なかなか切なそうなしんどそうな内容ではあるけど、「感動のフィナーレ」とあるから最後は救われそうだし、ま、読んでみるか。

さて、ここで問題です。(そしてネタばれです)
最終的に救われたでしょうか?それともどん底のまま終わったでしょうか?

答 ぶっちぎりにどん底です。

死というものを解放や自由と考えるなら別だけど。

私、どうしてこんなにドロドロした本ばかり読んでいるんだろう?
お腹の子を鍛えてるんだろうか??

毎日暑い日が続いている。
体重管理もかねて、家事と散歩はがんばっている。
今日はがんばって2時間ぐらい近所をウロウロしたら、帰宅後に疲れ果てて一瞬にして気を失ってしまった(寝た)。

一方、脳みそを全く使っていないのでなんだか怖い。退化しそう。
脳みそはちっとも使わなくても、一日って過ぎていくんだなぁ。

読書はしてるけど。

今日「ライオンボーイ」を読み終わった。
ライオンボーイはイギリス発のファンタジーで、もうすぐドリームワークスが映画化するそうだ。

(以下ネタバレ)

「ライオンボーイ」は、猫語がしゃべられる男の子が主人公で、近未来が舞台。化石燃料がなくなって、みんなソーラー電池を使っているような未来。
ライオンや猫と友情を育む主人公が携帯電話を使いこなす、ファンタジーらしい混沌があるんだけど・・・

深かったなぁ。

拝金主義、格差社会、人種差別の話なんだもん。

なんせ主人公の巨大なる敵が「製薬会社」で、金儲けのために病気を作り出してるんだよ(メタボリックシンドロームや欝の拡大解釈に通じるものあり??)。
貧乏人は薬も変えない。
金持ちは金持ちだけの共同体を作って他と交わらないようにしている。
何も見ない、何も考えない世界では人は幸せな気がしている。

主人公は勇気と冒険心ががあって、でも無茶をして、危機に陥って(ハリーと通じるものあり)、最終的には気持ちよーくハッピーエンド。
(胎教によい!)


ところで、読んでもらったら分かるんだけど、一番すごいのは誰よりも何よりも

カメレオン

カメレオン、後半に出てくるんだけど。超重要!
超重要な役なのに、扱いが軽すぎまっせ!!



余談
胎教に悪いのは桐野夏生。
最近並行読みしていたのが「壬生義士伝」と「プリズンホテル」。
どちらも浅田次郎の有名な本だ。大好きな人も多いと思う。
「壬生義士伝」は夫が買ってきたんだけど、この活字中毒で、本を読みすぎてバカになったんじゃないかという噂の私が、長い長い通勤時間にそれ一冊しか本を持ち歩いて以内のにも拘らず、電車の中、読み進められずに、半ページぐらい読んではカバンにしまってしまう、というひどい話なのだ。

何がひどいって、暗くて辛すぎるのだ!!
こんな平和な時代に生きててごめんなさい、という気持ちになってしまうのだ!!

以前、「明日のジョー」が読めなかったときと同じ気分。(明日のジョーはその後何とか最後まで行き着きました)

というわけで、壬生義士伝は上巻の半分読んだだけで本箱に強制送還。夫に話の続きを聞いたけど、とてもじゃないけど読み進める自身がなくなった。

で、プリズンホテル。
こっちは電車で読んでいると「もうT市に着いちゃったの?」と、途中で切り上げるのが難しいぐらい面白い。
4冊組みなんだけどさぁ。今日は4巻の最後で泣かされたなぁ。
なんかもう号泣の勢いで。
よかった~。家で読んでさ。
これが電車の中だったら、大変だったよ。

浅田次郎め!!


浅田次郎つながりで、中村橋之助主演のの「憑神」の舞台に、小松利昌が出てたみたい。見に行けばよかった。
小松さんのことみんな知らないでしょ。関西の小劇団の役者さんだからね。

一時DVD買っちゃうぐらい好きだったんだけど、最近追いかけていなかったから、どんな活動しているのか知らなかった。

売れちゃうのかな。
劇団出身のタレントさんって結構多いもんね。
もし売れたら、前から知ってるんだってちょっと自慢かも。
(小市民!)
変わった本を読んだら人に伝えたくなるよね!!(心の叫び)


今日は前から気になってた、『リストランテ・パラディーゾ』オノ・ナツメ著を読みました。行きつけの本屋(笑)で、ちょっと前から平積みされていた漫画です。

平積みされている以外の情報があんまりないし(例えば雑誌の画漫画特集とかでは見かけない)買うのもなあ、と思っていたんだけど、なんだか今日は自分にご褒美を買ってあげたい気分だったので、購入したのです。
帯を『ハチミツとクローバー』の羽海野チカ(←メガネ男子を書かせたら日本一?)が書いていたこともあって、信頼感が増したというか・・・。

でね、この漫画、超マニアックなの!なにせ、
老眼鏡紳士萌え
なんだから。

イタリアのとある街が舞台。
レストランのオーナーの奥さんが「老眼鏡紳士萌え」で、彼女の好みで従業員はみんな老眼鏡紳士。そのレストランは老眼鏡紳士萌えの客の予約でいっぱい。
ヒロイン(オーナーの奥さんの隠し子)がそのうちの1人(母の親友の元夫)を好きになると言う・・・。

な、なんじゃそりゃ~。

この萌えに共感した人は、ぜひ、コメントを残して行ってね♪
ニャムには分かんない世界だから。

それにしても「萌え」の世界は奥深いねえ・・・。

一定のニードがあるから、本屋に平済みされるわけでしょ。

私が思っていたより、世間の人の興味は偏っていると言うか、もちろん、メガヒットするような作品だったり、ホントにど真ん中の普通の感覚っていうのは紛れもなく存在するんだけど、大人の好みはどこかしら偏ってて当たり前なんじゃないかなあ。

これからさ、大人のアスペルガーを診断する身となるけど、ガンプラを居間に飾っているぐらいじゃ興味の偏りとは到底言えないよ。

だって、老眼鏡紳士の漫画が平済みヒットする世の中なんだからね。それに比べりゃガンダムなんて普通中の普通だから、プラモデルぐらい飾るよね。

大人の診断は、そういう意味でも難しそうだね。


ところで、私が最近萌えてるのは、犬井ヒロシの関西弁です。萌え~。
みなさんは何萌え??

(ブラジル生活が長かったがおさんのための注:「萌え」というのはもともとオタク用語で、詳しくは知らないけど、萌という名前のアニメのキャラクターがかわいかったことから、少し性的なニュアンスもこめてかわいいと思うときに「萌え」と言う様になったみたい。私はオタク文化の健康的な継承者として、この用語を正しく理解したうえで拡大解釈して使ってます(笑)♪)
≪  1  2  3  4  ≫
HOME
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新TB
プロフィール
HN:
ニャム
性別:
女性
職業:
とある専門職
趣味:
読書とブログ
自己紹介:
なるべく前向きな人生を探ります。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]