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裏日記
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震災から2週間が経ちました。

被災地のために、これからの日本のために、私は一体何ができるのか分かりませんが、前回のブログに書いたように、財布が痛む程度の募金と、経済を回すための消費活動を続け、しないほうがいいことをしないように気をつけています。

とはいえ、情報に翻弄されている感は否めなく、例えば@team-nakagawa(東大の放射線治療チーム)のツイッターで集めたヨウ素の煮沸に関する情報がTVと異なるため、夫(埼玉に幼児を抱えた妊婦の妹がいる)に急いで教え、そしたら翌日「間違ってた!」と修正されていたので、それを急いでメールし、なんて余計な動きもしております。


もうちょっと地に足のついた行動をしなければ、と思い、長らく放置していた実名ブログをぼちぼち再開することにしました。
以前、出版が立ち消えとなったと報告した育児エッセイですが、せっかく書いたのにもったいないので、内容を選んで公開しようと前々から思っていました。
めんどくさくって棚上げしてたけど。

今はこんな時期だから、いろんなブログが更新停止していたり、当然震災にまつわる話題が多いので(これもか)、日常的でなるべく明るい雰囲気の話題を書くのもいいかな~、と思って。

気が向いたら読んでみてください。
あ、私の名前をローマ字で書いてググったらすぐ分かりますよ。


(ひっさしぶりに管理ページをチェックしたら、実名ブログはとある検索ワードにひっかかるため、今でも日に100人弱の人が読んでいるみたいでした。ひょえー。)


さて、いろんなところで紹介されているので、みなさんももう目にしているかもしれませんが、中井久夫先生の書かれた
『災害がほんとうに襲ったとき』を、ここでも紹介させていただきます。

http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/shin/shin00.html

阪神淡路大震災の時、神戸大の教授だった中井先生は、精神科救急の司令塔として、被災したスタッフや全国からやってくるボランティアの調整役を果たされました。

ちなみに中井久夫先生は、超・超有名な精神科医で、私もまっさらで何も知らない研修医1年目に、先輩医師に「まず読んでみたらと」勧められられたのが中井先生の本でした。


私はとても勇気が出ました。




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うちの病院からも4人(精神科医2人と心理士1人とケースワーカー1人)が被災地に行く予定らしいです。
(ご参考までに、災害時のメンタルケアのリーフレットのURLです http://www.j-hits.org/psychological/index.html)
しかし、餓死者が出るくらいの圧倒的な物資不足の状況で(辰巳卓郎さんのブログhttp://ameblo.jp/tatsumitakuro/に、子どもが餓死しているとありました)、私たち精神科医が何ができるか分からないけれども。
今一番必要なのは、少しでも早く、孤立した避難所へガソリン、水、食料を届けることですが、私には、何をどうすればいいのかは分からないし、とにかく、今できることを粛々と行い、してはいけないことをしない、しかないと思っています。

かわいそう、と言いながら何もしないのは偽善者で、そんなのは嫌だから、今しつつあることとこれからすることを文章化し、自分に対しての証拠を残しておこうと思います。

まずは募金。
正直な話、募金に慣れていない私は、金額をどうすればいいか分かりませんでした。そんな中、糸井重里さんのツイットが参考になりました。
自分を3日雇うことができる程度、だそうです。
これを一つの目安に、「自分にとって痛みを伴う程度の額」を募金しようと思っています。


つぎに後方支援。
私は現場に行くことはないでしょうから、医者としてできることは職場のみなさんの留守を預かることです。今のところ代診を申し出たけど断られ(常勤で回すんだって)、何もしていないのといっしょですが、後方支援は自分の仕事だ、と思っています。


日本経済を少しでも健全化させるために、通常の消費活動をします。

来るべき大増税を笑顔で受け入れます。先々は増税をマニフェストに入れている政治家を応援します。

みんなが献血のことを忘れたころ献血に行きます。



とにかく一生懸命お祈りしながら、毎日を堅実に過ごしつつ、日本を下支えするつもりです。
だからこそ、自分や家族の体や心の健康に気をつけて生活するのです。
真面目に仕事をするのです。


八百万の神様にお願いします。
これ以上の悲劇を与えないでください。
避難所で子どもが餓死しないように、物資を届けさせてください。
放射線による健康被害が出ないように、燃料を冷やさせてください。
風はまっすぐ海に吹かせてください。

大変な災害が起きました。

私は関西在住なので、11日の一番最初の揺れですら小さく、当初何が起きているのか知りませんでした。
夕方、子ども番組を見ようとTVをつけたところ、NHKはヘリから大津波の中継をしていました。
津波は全てをなぎ倒し、飲みこんでいきます。
まだ走っている車も巻き込まれていき、私は人が亡くなっていく瞬間を中継で見ているのだ、と気づきました。
あまりの被害の甚大さに、脳みその一部がフリーズしたような状態になっています。

東北大学に行った同級生がそのまま仙台に住んでいるかもしれません。原発関連で働いている先輩もいました。高校時代の友人たちとは最近連絡を取っておらず、みんながどこに住んでいるか把握できていません。

狭い日本です。知り合いもいるかもしれないし、知り合いの知り合いはたくさん被災されていることでしょう。


今の私にできることは募金くらいなので、少しだけですが募金しました。

yahooを介してネットで簡単にできるので、ご参考までにURL貼っておきます。
たまったポイントを寄付するか、壁紙を買う形で一口500円からできます。

http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/detail/1630001/index.html



追記

医師のみなさん
M3.comのポイントも寄付できるようになりました。
スレッドには被災地で奮闘中のドクターのコメントもありました。
募金の方法は色々ありますが、眠っているポイントを非常に有効に使える機会ですし、ご検討ください。



日曜日、子どもを夫に託して、久しぶりに会う大学の先輩と後輩といっしょにご飯を食べて帰ったら、娘が発熱してました。

夫曰く、夕食後声が出なくなったが元気だった、と。
私が夜いなかったこととの因果関係はないように思いますが、やはり罪悪感を覚えました。


翌日の月曜は私の勤務日。
どうするかと夫と話し合ったところ、夫が娘を看病してくれることになりました。

夫は現在忙しい時期で、毎日帰宅は11時ぐらいになります。一方私は、月曜日は大学のホケカン勤務で、仕事自体は暇なのですが、その日は他府県からわざわざ特急で2時間半かけて、患者さんのご家族が来所される約束が入っていました。

夫が休むと、休んだ時間分をそのままどこかで取り戻さなければなりませんし、社内評価のことなども考えると(彼のような理由で休む人がいない会社)、夫には本当に申し訳ないのですが、私が仕事に行かせてもらいました。

フライング気味で帰宅し夫とバトンタッチし、夫は休みをとったけれども午後から出勤しました。

午後、8℃くらいの熱が続く娘をみながら、次の日はどうしよう、と悩みました。病院に連絡して自分のスケジュールを確認すると、院内では処方医登録を私しかしていない薬を飲んでいる患者さんや、何カ月も待機してもらった新患さん、大勢がスケジュールを合わせたカンファレンスなど、休みにくい予定目白押しでした。

(昨日だけじゃないな、病院の外来で休みやすい日程のことなんてないですよね。)

もしも娘の病状が重たければ、夫がもう一日休んでくれると言ってくれて、夫に対する罪悪感で胸が痛くなりつつ、病児も見てくれるベビーシッターさん(業界最大手)を予約しました。
予約時点では、どなたが来られるかも分からないし、長時間なので途中で人が変わるかもしれないと言われました。
熱は8度ほどでしたが、夜泣きがひどく、何やら舌を痛がっているので座薬を入れたところ、その後は気持ちよく寝られたようでした。

朝起きたらすっかり熱も下がり、回復傾向にあったので、この日はシッターさんにお願いして、私も夫も仕事に行きました。

仕事中は集中力を高めないといけないので、極力思い出さないように気をつけました。


今日は私は仕事が休み。
娘は7度ぐらいの微熱(平熱でもこれくらいのことがあります)が出る程度。
ゴホゴホ咳をするので、ほこりをかぶったような聴診器を出してきたら、娘に新手のおもちゃと勘違いされました(ぺったんぺったんと、私のほっぺにくっつけたりして遊んでた)。
それでも何とか聴診したら、たぶん、肺音クリア…たぶん。

いつもより甘えたで、いつもよりわがままで、常に私とくっついていたがる娘の様子を見ながら、昨日はシッターさんに気を使って明るく振る舞い、親のいない時間をがんばってくれたんだなあと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

ただの風邪だよね、と結局小児科にも行かずじまい。

(ドクターの皆さん、小児科はどのタイミングで行ってます?)


連日夜泣きばかりして、昼寝も上手にとれなかった娘は、今日は6時に晩御飯を食べてもう寝てしまいました。


明日は保育園に連れて行きます。


娘についていてあげたいし、夫にばかり負担をかけたくないし、仕事に穴をあけられないし、何を選択しても苦しいのですが、小さい子を持って働くというのはこういうことなんだと思います。

今回も、前回も、その前も、会社を休んでくれたのは夫でした。
感謝してもしきれません。
いや、感謝というさわやかな表現より、しっくりくる言葉はやっぱり罪悪感です。
(申し訳ない、と思うより、ありがとう、と思う方がいいので、認知修正しなければ)


今回はこういう選択になったけど、もっと重たい病気だったら私が娘についてあげたいし、あげなければいけないと思います。

24年度のフル復帰が心配ですが、常に、家族にとって最善の選択ができるようにしたいです。

私の外来は、認知行動療法的なアイディアをたくさん用いて、支持的精神療法的な雰囲気と心理教育を重視した、折衷スタイルです。
なかなか本格的な認知行動療法に取り組めませんが、患者さんの自習の手助けとしてテキストを使ったりもしたいと思い、時どき本を買っています。

新しい本を買ったので、患者さんになったつもりでやってみました。

先週あったストレスフルな出来事を書きだし、その時湧きあがった感情、ストレス度合いや、その後起きたことを一覧に書いて行く、という課題をしたところ、自覚以上にパターン的だったので笑えてしまいました。

まず、ストレスは、仕事にせよ、プライベートにせよ、かくあるべき理想の自分と、それを過剰適応ではないかと非難する自分との揺れ動きです。素の自分も立派なところはあると思うのですが、ひとたび「立派」な感じがすると、すぐ「過剰適応では?」と疑うのは、職業病だと思います。
大学生までの自分だったら、かくあるべき自分へ向かって突き進むことに疑問はなかったので、セーブしない分今よりエネルギッシュでした。でもあのまま大人になっていたら、何かしらの破綻はあったかもしれないので、まあよしとしましょう。

それで、ストレスを感じた後に起きることは「寝つきが悪くなる」「おやつを食べる」そして「ブログを書く」。
3番目は適応的で、我ながらいい方法ですね~。
文章化することで客観してるんでしょうし、無価値なものに価値づけできるんでしょうね。

(書いている途中でめんどくさくなったり時間切れになって、UPしていない記事も多いのですよ。)


実際、手を動かして紙に書き出すと、気づいていない自分に気づかされるものだなぁ、と思いました。



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