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裏日記
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大変な患者さんは通院頻度も高いし、調子がよくなるとみんな来なくなるから、たぶん私が感じているより、いろんな疾患の予後はいいんだろうな~、なんて思っております。

定期服薬せずに頓服でやれている患者さんは、手持ちがなくなったら予約をとる、というスタイルの方もいて、数年前の処方をお守りのように大事にしながら、実際は病院と縁が切れている、という幸せなパターンがあります。

もちろん、何らかの理由でこちらに連絡なく他院に移られている方もいるので、楽観ばかりではないのですが。

たまに、お手紙で近況を知らせてくれる患者さんもいて、あと、最近の流行りではブログを教えてくれる、なんてパターンもあって、すっかり元気になった患者さんの姿を垣間見ることができます。

精神科でも、児童精神科独特の喜びというか、成長、環境の好転などがあり、このまま病院とは縁のない生活を送りそうだなぁ、と予感させられるような、元気で無理の少ない生活をされていると、ああ、幸せだなぁ、と思います。

自分が患者さんの人生に診療という形で関わったことが、どれくらい役に立ったかはさておき(笑)、患者さんが元気になるのは、ほんとにうれしいことですよね。

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震災から2週間が経ちました。

被災地のために、これからの日本のために、私は一体何ができるのか分かりませんが、前回のブログに書いたように、財布が痛む程度の募金と、経済を回すための消費活動を続け、しないほうがいいことをしないように気をつけています。

とはいえ、情報に翻弄されている感は否めなく、例えば@team-nakagawa(東大の放射線治療チーム)のツイッターで集めたヨウ素の煮沸に関する情報がTVと異なるため、夫(埼玉に幼児を抱えた妊婦の妹がいる)に急いで教え、そしたら翌日「間違ってた!」と修正されていたので、それを急いでメールし、なんて余計な動きもしております。


もうちょっと地に足のついた行動をしなければ、と思い、長らく放置していた実名ブログをぼちぼち再開することにしました。
以前、出版が立ち消えとなったと報告した育児エッセイですが、せっかく書いたのにもったいないので、内容を選んで公開しようと前々から思っていました。
めんどくさくって棚上げしてたけど。

今はこんな時期だから、いろんなブログが更新停止していたり、当然震災にまつわる話題が多いので(これもか)、日常的でなるべく明るい雰囲気の話題を書くのもいいかな~、と思って。

気が向いたら読んでみてください。
あ、私の名前をローマ字で書いてググったらすぐ分かりますよ。


(ひっさしぶりに管理ページをチェックしたら、実名ブログはとある検索ワードにひっかかるため、今でも日に100人弱の人が読んでいるみたいでした。ひょえー。)


さて、いろんなところで紹介されているので、みなさんももう目にしているかもしれませんが、中井久夫先生の書かれた
『災害がほんとうに襲ったとき』を、ここでも紹介させていただきます。

http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/shin/shin00.html

阪神淡路大震災の時、神戸大の教授だった中井先生は、精神科救急の司令塔として、被災したスタッフや全国からやってくるボランティアの調整役を果たされました。

ちなみに中井久夫先生は、超・超有名な精神科医で、私もまっさらで何も知らない研修医1年目に、先輩医師に「まず読んでみたらと」勧められられたのが中井先生の本でした。


私はとても勇気が出ました。




私の外来は、認知行動療法的なアイディアをたくさん用いて、支持的精神療法的な雰囲気と心理教育を重視した、折衷スタイルです。
なかなか本格的な認知行動療法に取り組めませんが、患者さんの自習の手助けとしてテキストを使ったりもしたいと思い、時どき本を買っています。

新しい本を買ったので、患者さんになったつもりでやってみました。

先週あったストレスフルな出来事を書きだし、その時湧きあがった感情、ストレス度合いや、その後起きたことを一覧に書いて行く、という課題をしたところ、自覚以上にパターン的だったので笑えてしまいました。

まず、ストレスは、仕事にせよ、プライベートにせよ、かくあるべき理想の自分と、それを過剰適応ではないかと非難する自分との揺れ動きです。素の自分も立派なところはあると思うのですが、ひとたび「立派」な感じがすると、すぐ「過剰適応では?」と疑うのは、職業病だと思います。
大学生までの自分だったら、かくあるべき自分へ向かって突き進むことに疑問はなかったので、セーブしない分今よりエネルギッシュでした。でもあのまま大人になっていたら、何かしらの破綻はあったかもしれないので、まあよしとしましょう。

それで、ストレスを感じた後に起きることは「寝つきが悪くなる」「おやつを食べる」そして「ブログを書く」。
3番目は適応的で、我ながらいい方法ですね~。
文章化することで客観してるんでしょうし、無価値なものに価値づけできるんでしょうね。

(書いている途中でめんどくさくなったり時間切れになって、UPしていない記事も多いのですよ。)


実際、手を動かして紙に書き出すと、気づいていない自分に気づかされるものだなぁ、と思いました。



患者さんにとっても自分にとっても、治療が難航し辛く苦しい時期はありますが、患者さんにとっては治癒へと向かうための、もしかすると病で失われたものを埋める以上に何か新しいものを得る機会かもしれません。
自分にとっても、この経験がよりよい医療者となるための糧になるのでしょう。

昨日とある場所で、辛く苦しい時期を共に過ごした患者さんの、元気になった姿を見かけました。

今はもう、私の手を離れた方ですが、当時のことを考えると信じられないくらい、自然な会話を交わすことができました。

今まさに辛い時期を過ごしている患者さんたちとも、また彼とのように、街であいさつを交わせる日が来るかもしれないと思うと、とても明るい気もちになれました。





学会やら研修やらが終わり、日常生活に帰ってきた。
一週間「児童精神医学漬け」だったけど、やっぱりこの分野は楽しいなぁ、と思った。
学会や研修に出かけていくことで、自分がUPDATEした安心感も得た。
自分のこの分野、とくに発達障害に関する臨床は、よき師匠に鍛えられたため、もうちょっと自信を持っていいのではないかな、と思った。

学会での話題はPDDのことばかり。世間及び業界の関心の高さがうかがえる。5年後10年後はどんな形になっているのだろうか?想像すらつかない。
2年後のうちらの学会の時には大きな変化はないと読んでるけどね。

今の病院では自分にみそっかす意識が強く、新しいことに手をつける前にまず目の前のことを頑張らなければ、と思うあまり、あんまり目標を整理してこれなかった。
でも今までの経験と現在の臨床をうまくリンクさせていくことが、自分の自信にもつながるし、デカイことを言えば日本の医療に貢献するってもんだろぅ。

A病院精神科救急を訪れるPDD:現状分析
一般精神科医と児童精神科の勉強会についての報告

これは学会で報告するつもり。
今からなら前向き調査できるなぁ。

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