今日は、3組の保護者に「お宅のお子さんは自閉症スペクトラムです」と告知して、正月気分が吹っ飛びまくった1日でした。
どう伝えれば、その家族にとって一番メリットがあるのか、長期的に考えてのメリットか(今を楽にするだけではないのか?楽になるのは誰か?)、スペクトラムがスペクトラムである以上いったいどこまで診断するのか、その判断に間違いはないか、私の体調や精神状態は今の面接に影響していないか?
頭の中を繰り返し駆け巡る言葉です。
診断しても、診断を保留しても考えることは同じです。
ほんとに毎日毎日悩むので、毎日毎日同じことを言ってます。まるで酔っ払いのクダマキです。
目に見えない障害を相手にしている以上、仕方がないのです。これが嫌ならば、他の科に転科すればいいのです。それをしないということは、結局好きでやっている仕事なのですよね。
ところで、昨日、ヨムヨムという新しい雑誌を読んでいたら、大平健がくらたまと対談していて、「精神科医は患者は一目見たらだいたい診断が分かるもんだ」みたいなことを書いていました。
そりゃあ、一目見て分かることもあるかも知れんけど、よく言えるなあ。
びびるなあ。
大平健は、「診察室に来た赤ずきん」がバカ売れして、お稼ぎになっている精神科医です。私も買っちまいました。
まっこと羨ましい限りです。
あ、正直に言いますが、恥を承知で正直に言いますが、私「キラキラ研修医」にも嫉妬しています(笑)。
くそぅ!!本も売れてドラマになって、お稼ぎになりやがったな!と。
ブログ、チラ見しましたが、なんだか恥ずかしくって読めないんで(ご存じない方へ:ブログで有名になって、本になって、ドラマになる、という最近の流れがあるのですが、「キラキラ」はそれに見事にのったんです。星の数あるブログの中で、立派ですよね。)。
相当きゃぴきゃぴしてますからねえ。
もう10年ぐらいしたら落ち着いて読めるかもしれませんが、今はまだ研修医時代が近すぎて、読むと恥ずかしくなってしまうのです。
ついでに言うと、「NANAの恋愛勝利学」はさすがに買いません。香山リカ(一番TVに出ている精神科医)はどこに行くんでしょうね。
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