裏日記
昨日、病院で朝からバタバタ仕事していたら、とある施設職員の方からちょっと久しぶりに電話が入りました。
「何事!!(●●ちゃんに何か起きたか!?)」と思って電話を取ったら、講演依頼でした。
ほっとして思わず引き受けてしまった…。
実は子どもができる前から、色々考えるところあり(簡単に言うと不安になったんだけど)、講演ものはほとんど引き受けなくなっていました。
今回は内容が「性教育についての養護施設職員研修」で、専門ではないし、このネタで講演するのは初めてです。よくも引き受けたもんだ、私。
でも興味がある分野なのです。
私は子どもの入所施設の担当医をしていたことがあるのと、その中で治療行為の一環として性教育の担当をしたこと、そのとっかかりとして本を読んだり講演を聞きに行ったこと、実践してみて難しさに直面したことなど、人に話したいネタはあるのです。
各種ネタのうち、今日ここで取り上げたいのは、性とは多様なモノ、ということです。
例えば以前紹介した少数民族の図鑑にも書いてあったけど、結婚に関しては文化圏によって一夫一妻、一夫多妻、多夫多妻、多夫一妻なんてのもありますし、婚前の性交渉当たり前のところから、下手すると殺されちゃうくらい厳しいところもあるし、カソリックみたいに、子作り以外の理由で性交渉しちゃいけないって教えてる宗教もあります。
時代によって考え方が様変わりする場合もあるし(日本とか)、とにかく、性のありようなんて、何が普通なんて決められない、多様多彩なもんなんですよね。
かつ、個人個人にとってはすごく重大なことだから、自分と違う価値観の人を受け入れにくかったりします。
例えば潔癖な人にとって、おおらかな考え方は耐え難かったり。
施設職員が、子どものセックスを、生理的に受け付けなくなることは大いにありえます。
その職員は「ダメ」とか「お堅い」とか、そういう単純な切り捨てはできないのです。
子どものことをふしだらと言っちゃいけないのと同じくらいいけないんじゃないかな。
じゃあ、どうしたらいいんでしょう。
個人は自分の中に湧きおこってきた陰性感情に向かい合い、同定する作業は必要で、そうすることで生理的な反応は少し治まるかもしれないし、それをスタッフ間で共有し、誰かに助けてもらうことも必要だし、子どもを傷つけないような善後策を考えなくちゃいけない。
もしかすると、「個人的な事情で、性の話は苦手なんだ。ごめんね。」と子どもに謝ることも「アリ」かもしれないです。
自分もある文化に所属していることを知ったうえで、目の前にいる子どもの体と心を守るために、その子の幸せ度をちょっとでもアップさせるために、今何ができるかを考える、
私の考える性教育ってそういうもんです。
「何事!!(●●ちゃんに何か起きたか!?)」と思って電話を取ったら、講演依頼でした。
ほっとして思わず引き受けてしまった…。
実は子どもができる前から、色々考えるところあり(簡単に言うと不安になったんだけど)、講演ものはほとんど引き受けなくなっていました。
今回は内容が「性教育についての養護施設職員研修」で、専門ではないし、このネタで講演するのは初めてです。よくも引き受けたもんだ、私。
でも興味がある分野なのです。
私は子どもの入所施設の担当医をしていたことがあるのと、その中で治療行為の一環として性教育の担当をしたこと、そのとっかかりとして本を読んだり講演を聞きに行ったこと、実践してみて難しさに直面したことなど、人に話したいネタはあるのです。
各種ネタのうち、今日ここで取り上げたいのは、性とは多様なモノ、ということです。
例えば以前紹介した少数民族の図鑑にも書いてあったけど、結婚に関しては文化圏によって一夫一妻、一夫多妻、多夫多妻、多夫一妻なんてのもありますし、婚前の性交渉当たり前のところから、下手すると殺されちゃうくらい厳しいところもあるし、カソリックみたいに、子作り以外の理由で性交渉しちゃいけないって教えてる宗教もあります。
時代によって考え方が様変わりする場合もあるし(日本とか)、とにかく、性のありようなんて、何が普通なんて決められない、多様多彩なもんなんですよね。
かつ、個人個人にとってはすごく重大なことだから、自分と違う価値観の人を受け入れにくかったりします。
例えば潔癖な人にとって、おおらかな考え方は耐え難かったり。
施設職員が、子どものセックスを、生理的に受け付けなくなることは大いにありえます。
その職員は「ダメ」とか「お堅い」とか、そういう単純な切り捨てはできないのです。
子どものことをふしだらと言っちゃいけないのと同じくらいいけないんじゃないかな。
じゃあ、どうしたらいいんでしょう。
個人は自分の中に湧きおこってきた陰性感情に向かい合い、同定する作業は必要で、そうすることで生理的な反応は少し治まるかもしれないし、それをスタッフ間で共有し、誰かに助けてもらうことも必要だし、子どもを傷つけないような善後策を考えなくちゃいけない。
もしかすると、「個人的な事情で、性の話は苦手なんだ。ごめんね。」と子どもに謝ることも「アリ」かもしれないです。
自分もある文化に所属していることを知ったうえで、目の前にいる子どもの体と心を守るために、その子の幸せ度をちょっとでもアップさせるために、今何ができるかを考える、
私の考える性教育ってそういうもんです。
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難しい
今日、nyamuちゃんが経験していそうな10代のそういう騒動がありました。小児にはそういう問題は無縁、知らない、では済まない時代になったのだなあ…と自分の不勉強、不甲斐無さにちょっとショックを受けている真っ最中です。ああー情けない。。。
Re:難しい
>今日、nyamuちゃんが経験していそうな10代のそういう騒動がありました。小児にはそういう問題は無縁、知らない、では済まない時代になったのだなあ…と自分の不勉強、不甲斐無さにちょっとショックを受けている真っ最中です。ああー情けない。。。
突然相談されるとドギマギしますが、一回準備しておけば、次からどーんと来い状態になるので、子どもが相談しやすい相手になると思います。
最近産婦人科の先生が書いた有名な本を買いました。『Sex & our Body 10代の性とからだの常識』。本屋では買いにくい表紙ですが、アマゾンならへっちゃら。
突然相談されるとドギマギしますが、一回準備しておけば、次からどーんと来い状態になるので、子どもが相談しやすい相手になると思います。
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