裏日記
学校の先生を対象とした講演会を引き受けた。
いつものごとく、空から降ってきた仕事である。我が家には、雨や霰以外にも色んなものが降ってくる(皆さんはどうですか?)。
先ほどメールを開いたら、講演会担当の先生から依頼状が届いていた。
「講演をぜひ引き受けて欲しい」という熱心さはよく伝わるが、私のことを知らないのに、ほめすぎていて苦笑してしまう。
知らないのにどうやってほめてくれたかというと、私の翻訳した本をほめたのだ。
私の翻訳した本は確かにいい本だ。
メールより>あの本の先生なら大丈夫と思いました
忘れないで欲しい。あの本で私がした仕事は翻訳だ。
私が書いたんじゃない。だから、あの本の先生だからってちっとも大丈夫ではない。
メールより>私たちにとってはバイブルです
確かにあの本はいい本だ。
どんな点で優れているか解説すると、子どもが読めるように、極力シンプルに分りやすく書いているという点で優れているのだ。ジャンルで言うと、絵本。
多分、メールくれた人は、その本を読んでいないか、引き受けて欲しいという熱意のあまり、くるんくるんに空回りしているのだろう。
ああ、彼に教えてあげたい。
上から降ってきた時点で、私には講演を断る選択肢がなかったということを。
ああ、彼に教えてあげたい。
ほめすぎはそれなりのリスクを伴うということを。
でも教えてあげない。
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