今日は史上最強の片思い漫画、『ハチミツとクローバー』の最終巻を読んだ。『ハチクロ』は、登場人物全員が片思いをしているという、なんとも甘酸っぱくてしかたがない恋愛漫画だ。見てはいないが映画にもなった。
最終巻、私としてはちょっとびっくりする展開があったけど、恋の実った人、片思いのまま終わった人、それぞれ納得のいく結果だった(笑)。
実際、片思いには片思いのよさがある。結婚して5年も経った今となっては、片思いが実らなかったこともまた良き思い出である。
片思いのいいところ:空想が膨らむ。何かと修行ができる。自由に時間が使える。鏡のように自分が見える。
一昨昨日、たまたま職場の漫画好きな若い”メガネ男子”と話した折(ちなみにメガネ男子、というのは今そういう題名の本も出たりしていて、流行っている言葉。ハチクロにはいい感じのメガネ男子が何人か出てくる)、この漫画の話が出た。「甘酸っぱさがいいですよね~」と言っていたので、もっと掘り下げて感想を聞いてみたいところだが、大事な会議の前で時間がなかった。
若い男子はあれをどう読むのか、1時間位かけて詳しく聞いてみたいところだ。
ハチクロでは、30代の登場人物も多く、大学生の主人公たちからは「大人組」と思われている。
「大人と子どもの違いは、子どもは大人を何でも知っていると勘違いしているところ」、というような感じのことを、メガネ男子の1人が言っていたなあ。なかなかいいことを言う。
作中の大人たちは、若者をみてやたらと懐かしがったり、甘酸っぱがったりする。それは読者の照れを軽減するための配慮の部分もあるだろう。
(それでも乗り越えられない人は恥ずかしくて読めない漫画。)
別に片思い自体は若者の特権ではないが、大人がすると甘いが抜けて、ちょっと酸っぱい感じがする、なんていうといろんな人に叱られそうだ。
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