裏日記
さて、5年勤めた某センターを卒業いたしました。
b-oさんも涙腺が緩んでいると書いておられましたが、私もです。一昨日ぐらいから、涙がよく出ます。今日はひっそりと家にいますが、職場のMLをやめる時も泣いたし、プレゼントをくれた先輩にお礼状を書いた時も泣きました。
(今、これを書いていても泣きそうよ!)
がおさんはブラジルから帰って来る時、泣きましたか??
明後日からは新生活、一般精神科医としての武者修行が始まります。この武者修行という言葉は、BOSSが使ってたんだけど、力強くていい言葉ですよね。
私の医者としてのアイデンティティーの築き、について、長々と書きます。
一番初めに大学の精神科で研修医をしました。
目からウロコという言葉がピッタリな1年でした。
今まで正しいと信じていたこと、たとえば頑張ることが正しいとばかりは言えないこと、を学びました。
次にローテーター。精神科医に戻るだろうとは思ってましたが、もし他に向いている科があればそれも考えよう、と、フレッシュな気持ちで2年間研修しました。
救急科では自殺企図患者についての報告を学会発表させてもらったり、今はお亡くなりになった精神科のU先生には、個人的な勉強会を開いていただき、身体科を研修しつつも、自分は精神科医であるという意識を失うことはありませんでした。
研修をさせていただいたK病院の指導医の先生方は、将来精神科医になるだろう私に、まったく分け隔てなく、むしろかえって面白がるように熱心に教育をしてくださいました。
数人の先生とは連絡を取り続けていますが、とてもお世話になったT先生は、最後なぜかメルアドを教えてもらえず、もうお会いできないかと思うと寂しくて仕方がありません。
そして某センターで児童精神科医として5年間仕事をしました。教育と福祉と医療の交わる職場で、自分が医者であるというアイデンティティーを保てたのは、2年間のローテート研修のおかげだと思っています。
どれだけ医者とかけ離れた仕事をしていても、自分が医者であることを忘れずに、軌道修正をすることができました。
よき人々に恵まれて、発達障害と子どものトラウマは、数え切れないほど診察させてもらいました。
5年間同じ仕事を続けたことで、ある程度の臨床力と自信は持てたと思います。
しかし、心理士やST、学校の先生、そして小児科医など、隣接領域の専門家が増える中、足りない足りないと言われているのだから、増えていくのは大いに喜ばしいことなのに、それを心の底から素直に喜べない自分に気が付きました。
それはすなわち、臨床家としての自分の自信が、揺るがされるからです。
レアな存在でいられなくなるからです。
それだけが理由ではありませんが、それも1つの理由として、私は、一般精神科を学ぶ決意をしました。
結局、地域で一番忙しい病院を選んでしまいました。
1年の精神科研修医、2年のローテート研修医、5年の児童精神科医に、○年の精神科医の経験が重ねられることになります。
同じ年数でも、順番が違うと、ぜったい違う結果になると思います。
環境が与えてくれた選択肢を、その時どきの自分の正直な気持ちに沿って選んでいたら、私の医者としての経験は、ちょっと珍しい順番になりました。
これからも、あまり張り切りすぎず、日々の臨床を堅実にこなして行きたいと思います。
おかげさまで、私は「レアな順番で学んだ医者」にはなれるのですがら、決して無理をせず、スタンダードな医療を継続して提供し続ける、そんな精神科医になりたいです。
b-oさんも涙腺が緩んでいると書いておられましたが、私もです。一昨日ぐらいから、涙がよく出ます。今日はひっそりと家にいますが、職場のMLをやめる時も泣いたし、プレゼントをくれた先輩にお礼状を書いた時も泣きました。
(今、これを書いていても泣きそうよ!)
がおさんはブラジルから帰って来る時、泣きましたか??
明後日からは新生活、一般精神科医としての武者修行が始まります。この武者修行という言葉は、BOSSが使ってたんだけど、力強くていい言葉ですよね。
私の医者としてのアイデンティティーの築き、について、長々と書きます。
一番初めに大学の精神科で研修医をしました。
目からウロコという言葉がピッタリな1年でした。
今まで正しいと信じていたこと、たとえば頑張ることが正しいとばかりは言えないこと、を学びました。
次にローテーター。精神科医に戻るだろうとは思ってましたが、もし他に向いている科があればそれも考えよう、と、フレッシュな気持ちで2年間研修しました。
救急科では自殺企図患者についての報告を学会発表させてもらったり、今はお亡くなりになった精神科のU先生には、個人的な勉強会を開いていただき、身体科を研修しつつも、自分は精神科医であるという意識を失うことはありませんでした。
研修をさせていただいたK病院の指導医の先生方は、将来精神科医になるだろう私に、まったく分け隔てなく、むしろかえって面白がるように熱心に教育をしてくださいました。
数人の先生とは連絡を取り続けていますが、とてもお世話になったT先生は、最後なぜかメルアドを教えてもらえず、もうお会いできないかと思うと寂しくて仕方がありません。
そして某センターで児童精神科医として5年間仕事をしました。教育と福祉と医療の交わる職場で、自分が医者であるというアイデンティティーを保てたのは、2年間のローテート研修のおかげだと思っています。
どれだけ医者とかけ離れた仕事をしていても、自分が医者であることを忘れずに、軌道修正をすることができました。
よき人々に恵まれて、発達障害と子どものトラウマは、数え切れないほど診察させてもらいました。
5年間同じ仕事を続けたことで、ある程度の臨床力と自信は持てたと思います。
しかし、心理士やST、学校の先生、そして小児科医など、隣接領域の専門家が増える中、足りない足りないと言われているのだから、増えていくのは大いに喜ばしいことなのに、それを心の底から素直に喜べない自分に気が付きました。
それはすなわち、臨床家としての自分の自信が、揺るがされるからです。
レアな存在でいられなくなるからです。
それだけが理由ではありませんが、それも1つの理由として、私は、一般精神科を学ぶ決意をしました。
結局、地域で一番忙しい病院を選んでしまいました。
1年の精神科研修医、2年のローテート研修医、5年の児童精神科医に、○年の精神科医の経験が重ねられることになります。
同じ年数でも、順番が違うと、ぜったい違う結果になると思います。
環境が与えてくれた選択肢を、その時どきの自分の正直な気持ちに沿って選んでいたら、私の医者としての経験は、ちょっと珍しい順番になりました。
これからも、あまり張り切りすぎず、日々の臨床を堅実にこなして行きたいと思います。
おかげさまで、私は「レアな順番で学んだ医者」にはなれるのですがら、決して無理をせず、スタンダードな医療を継続して提供し続ける、そんな精神科医になりたいです。
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お互いに新生活
明日から新生活ですね,お互い。
私は涙腺緩んでいましたが,ここ3日,開院準備に追われ,昨日は母が骨折し,父の機嫌を取りつつ,引越しの算段を行なうという,感じで涙よりは汗を流しておりました。
新しい職場緊張しますね・・・
また状況報告します。
ちなみにうちは土曜午後と祝日日曜日が休診です。
私は涙腺緩んでいましたが,ここ3日,開院準備に追われ,昨日は母が骨折し,父の機嫌を取りつつ,引越しの算段を行なうという,感じで涙よりは汗を流しておりました。
新しい職場緊張しますね・・・
また状況報告します。
ちなみにうちは土曜午後と祝日日曜日が休診です。
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