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裏日記
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男の気持ちは分からない、いやいやそれを言うなら人の気持ちは分かんないよ~。

と、過度な一般化をしつつ、患者さんが男性であっても女性であっても同じように分からないし、同じように分かったふりをする的な診療をしておりましたが、やはり、男性の方が分からない幅が大きいなあ、と思い至る出来事がございました。

ある患者さんの性に纏わる悩みをお聞きし、私は冷静さを装いつつもびっくりしたため、後日それを男性の同僚に相談、でも、どうもこちらの思っていたアクションがなく、念のため他の同僚に話しても同様、結局3人の男性精神科医の反応が私の予想とは異なって、穏やかなものでした。

この時はどうもピンと来ず。

別の患者さんから長い手紙をいただき、その内容に自殺を匂わせる点があったため、同僚に相談したら、自殺の心配は少ないね(私の予想と同じ)、でも共感するなぁ、10代の性衝動は苦しいんだ、とのコメント。

ええ! これはそういう手紙だったの?
読みとれなかった…。

この二つのケースを通して感じたことは、私は男の体になったことがないから、男性としての普通の範囲が分からなかったり(最初の方の患者さんは、確かに普通ではなかったけど、私が思うほどはかけ離れていないというか、男性陣には想像の範囲なのかな、と思った)、10代の本能と理性のせめぎあいの苦しさとか、直感としてちっとも分からないんだよね。

逆に女性の患者さんがレイプ被害のPTSDで苦しんでたら、直感的にその苦しさの一部が共有できると思うのです。
被害に遭ってみないと分からない、とこれまた一般化することも可能だけど、やっぱり男の医者よりは共有できる量が多いのではないかと。


「そんなの当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、やっぱり、分かってるようで分かっていなかったことを実感する瞬間ってあるんですよ。

それが先週だった、というご報告です。
とても勉強になりました。


ここからは蛇足みたいなもんですが、男心は分からんわ、という上記の話を夫とした数日後、何気なく思い出して
「高校生の時、クラスメートの男子が、『スカートをはいているときに、パンツが直接サドルに当たってるのはイヤ』みたいなことを、言ってたんよね~」
と話したら、
「それをあえて言葉にした時の女子の様子を見たい、というのがその子の目的だろうね~」
とコメント。

変化球すぎて、全く気がつかなかったなぁ。
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今日は子どもが発熱したので仕事を休みました。

4月から追加で働きだした古巣で、会議と研修の予定をしていましたが、診察が入っていないので比較的休みやすかったです。

昨日の入浴前、娘のお腹周りが妙に熱くかったので検温しましたが平熱。
夜中に上がりました。夜の時点で今日は休むと決め、本人にもそれを伝えてゆっくり休むように指示したら、ほっとしたのでしょうか、朝は微熱ぐらいになり、穏やかな経過です。

娘が風邪をひいたのは、新生活のストレス(と健診のストレス)が免疫力を下げたに違いないと思っております。

娘は4月から毎日保育園に通うと言うのは覚悟していて、覚悟しすぎてしんどなってる感じです。
曜日はまだよく分からないはずなのに、
「月火水木金保育園で、土日休みだよね~」
と呪文のように言っております。けなげ。

4月3日、大風で大阪は警報が出て、保育園からお迎えコールが入りました。ちょうど帰ろうと準備していたところでしたが、嫌な予感が当たり、電車が大幅に遅れていました。
みなさん近い方ばかりなのか、私が保育園にたどりついたころには娘は一人ぼっち。先生は3人もいたけど。不安でシクシク泣いていました。

この日以降、毎日夕方は泣いています。娘曰く、ママが遅くなったらどうしよう、と寂しいんだそうです。先生が娘をなだめつつ「ママが心配するよ」と声をかけてくれているので、私の顔を見ると「そんなに泣いてないよ」と腫れたまぶたで言い訳するのがまたけなげです。


さて、水曜日が3歳半健診でした。仕事柄、特に興味深い健診です。親目線、仕事目線でお送りします。

事前に問診票やら視力検査やらが送られてきました。家庭での視力検査、例の「C」の字の開いた方角を指す、というアレですが、3歳児どれくらいできるんかな、と思い調べたところ、3歳半では半数以上が通過とどこかに書いてありました。我が家の場合何度か教えると意図が伝わり、視力に問題ないことが分かりました。指さしはしにくそうなので、お手製の矢印を持たせてやりました。これはいい方法だと思うので、機会があれば提案したいわ(笑)。

予診票は、防衛的に書くのと、心配性に書くのはえらい違いが出るだろうな~、と思いつつ、うちはあんまり書きこまない防衛派で。いや、率直って難しいのです。気になることは気になるけど、これはよくあることだろうし、とかね。
私が一番躊躇した質問は「友達と遊ぶことを喜ぶか」という質問ですが、うちの子の場合、尋ねれば「今日は○○ちゃんと遊んだ」とか言うし、誰かが遊びに来る予定を伝えると、喜んで何やら準備するけど、子育て広場とかではよその子はどうでもよくてとにかく私と遊びたいし、子どもがどばっといておもちゃをワーワー取り合っているような場面はまず引きます。
この間、無理によその小さいこと遊ばせようとしたら、しばらく我慢して「帰る!」と言い、自転車置き場で「私はママと遊びたかった!」と泣いてなじられました。

というようなことは、まあ、夫婦で話すことはしますが、保健師さんに相談したいとは思いませんでした。

健診の流れは説明しました。
注射はないこと、身長・体重を測って、保健師さんがお名前は、とか、いくつ~、とか質問することと(練習効果が出ないように、内容はあんまり教え過ぎないようにした)、先生がもしもしして、歯医者さんがお口あーんして、お終い、みたいな感じです。

健診会場では色んなところで「今日注射ないよね~?」と子どもが親に聞いていたり、親がないって言ってもまだ疑っていて面白かったです。

注射をいつもだまし打ちしてるんだろうな(笑)!

ちなみにうちは注射は前日の夕方ぐらいに伝えることを徹底しているので(そんでもってごほうびを一緒に考える)、今日は注射はない、という親の説明は信じてくれておりました。

当日、広間みたいなところでよそのお子さんは遊んでいましたが、娘は私と一緒に座っとく、というので、無理強いしませんでした。そういう子どもは1割くらい、少数派ですよ。

また、娘はすっかり「お姉ちゃんスイッチ」=「なんでもできちゃうわ・た・し」が入っており、順番に呼ばれた際もきびきび返事、尿も自分で提出していました。
計測も自発的、協力的、知能スクリーニングもビシッと決めていました。歯科診察は、よく知らないおじさんの膝の上に頭を乗せなきゃならないからハードルが高いように思いましたが、躊躇をほとんどせず頭を乗せてあーんと口を大きく開けたので、驚きました。

「家では甘えん坊なの」と宣言して、身辺自立系の様々を全て親にやらせたりとか日常茶飯事ですし、ビビりでもあるので、このお姉ちゃんモードとの落差はでかいです。まさにスイッチによる切り替えです。

計測の場所で一緒になった親子、一組だけ気になりました。
子どもの服を脱がさず、計測時はぎゃん泣きする娘を叱るばかりで、疲れ切った顔をして赤ちゃんを連れていたお母さんが気になりました。服を脱がさないのは、青あざかもしれない…。

(ちゃんとT市の保健師さんはチェックしてるよね?。チェックして、手を差し伸べていると信じてるぞ!)

保健師さんの問診は、一見しっかり者の娘と、予診票には心配事を一切書きこまない母の組み合わせだったので、超スピーディーでした。ちらっと見えたけど「問診スピードアップ」のビラが保健師さん向けに貼ってありました。まあね。ドクターがいられる時間は決まっているからね。

うちがいろいろかくしごとをしていても、ここではスクリーニングされないなぁ、と思いつつ、っていうかそんなややこしいことまでは健診の範疇ではないか、と思いつつ、健診会場を後にした私たちでした。

そして知恵熱をだした娘です。
昨日、業界で有名なF大学のU先生からメールが来て、厚労科研の研究で医者の研修をしているんだけど、症例検討会のバイザーをやってみないか、という打診を受けました。

私は実にひっそりと臨床をしているので、U先生が自分を覚えていてくれたことや、バイザーをさせてみようと思ってくれたことが素直にうれしくて、でも、私で大丈夫なんかいな~、と悩みに悩んで、でも結局引き受けました。

ベテランではなく、あえて若手・中堅から選ぶんだそうです。きっとそれも含めた研究なんだろな。

みんなは日々の臨床以外に、学術的な事、教育的な事はどれくらいやっていますか?

私は、目の前のケースに全力投球していることについてはまあまあの自信がありますが、勉強が足りてるかとか、誰かを育てているか、と言われると、うーん、です。
学会で発表することはないし、病院で買っている「日本語」の雑誌はななめ
読みするくらいで…。

どうしようかな、どうしようかな、と思ったけど、やってみたいという気持ちが常に勝っていたので引き受けました。
U先生のお手伝いをしてみたいという気持ち、教育的な事もそろそろ携わらねければ、という気もち。

4月から仕事が増えるし、家族に必要以上の迷惑をかけたくない、というのが私の最優先だ~、やりたいことを全部できるわけではありません。

でも、今回は引き受けちゃいました。

「永遠の若手」(お笑い芸人みたい)も、そろそろ中堅らしくなりたいもんです。

今日はひな祭りです。

午前中、買い物がてら公園に行くと、寒椿の花びらが落ちていたので、
「ハートの形だねぇ。」
と私が教えると、むすめがまんまとはまって、拾いまくっていました。

「これを夕飯の時、お皿に飾るの~」
なんてロマンティックな事を言うので、一旦家に帰り、水に浮かべてからもう一度買い物に出かけました。
(ちなみにその花びらはその後、ぐちゃくちゃにこねられ、娘も「もういらない」と言ったので捨てました。)

スーパーの入り口の生花コーナーは普段素通りですが、今日は桃の節句だし、上記の流れもあるので、娘に好きなブーケを選ばせました。

娘はすごく喜んで、うふうふ言いながら、店内でブーケを持ち歩いておりました。

こんなに花を喜ぶとは思わなかったので、これからはもう少し私も興味を持ち、家に花を飾る機会を増やそうと思います。

(ところで、花の扱い方が良く分からない3歳児は、乱暴に扱ったのでしょう、帰宅時には桃のつぼみの大半が落ちていました。)

桃以外に、カーネーション、かすみ草ともう一つ、名前は知らないけどよく見る小ぶりなランの花がブーケになっていました。
娘にその花の名前を聞かれ、分からないから調べようかと答えると、
「待ってて私が調べるから」
と、娘がパソコンで検索する「ごっこ」をするので、さすが現代っ子、と思いつつ、もうちょっと伝統的な調べ方も教えたいと思い、でっかい子ども辞典を出してきて、ページをめくりながら一緒に探しました。残念ながら見つからず…。いい機会だったのに。

…結局ググってしまいました。

もう、こども辞典はいらないのかなぁ、それはそれで寂しいなぁ、と思う昭和っ子の私でした。
娘が2度目の手足口病になりました。
今回は、教科書的でした。

手足口病にまつわるよもやま話です。

日曜日の風呂上がり、足の発疹に気付き、「もしや」と思って手のひらを見ると発疹、「これは」と思って口を開けさせたら口内炎もできていました。

幸い発熱もなく、食欲はやや落ちたものの水分はしっかりとれるので、月曜日は保育園に行かせました。が、昼食中お迎えコールがありました。

お迎えに行った時
「お医者さんに聞いても登園していいと言われるけど、すごくうつるのよ~」
と言われたので、その場で次の日は休むことを伝えました。

火曜日はベビーシッターに頼み私は出勤しました。

(ちなみに今日はもともと仕事がお休みです。)

本人は元気だし、発疹は痛々しいけれどできれば明日は登園させたいなぁ、と先ほど保育園に電話しましたが、

「連れてくるお母さんもいるけど、うつるのよ~」
と園長に言われ、休め~、休め~、という園長の念が聞こえたので、

「では明日は休ませて、(金曜日は仕事休みだし)来週から登園させますので」
と電話を切りました。

さて、

・月曜日は前日にベビーシッターの予約が入れられないので(事務所が日曜日休み)、子どもが病気をするとすごくあわてます。今後の対策として、月曜日の仕事は大学のホケカンで患者さんの数も少ないことだし、これからはなるべく患者さんに1週間分位の予備の薬を持って置いていただいて、休んでも支障が少ないように準備をしようと思います。また、あまり重症の患者さんを抱えるような構造にはありませんし、必要に応じて医療機関に紹介をきちんとしていきます。

・手足口病は疫学的には登園させてもいいようですが、うちの園長先生は嫌がるだろうなぁと予想していたので(論理ではなく感覚で生きている人だから)、実は月曜日はあえて何も言わずに登園させました。これはけして褒められたことじゃないですね。だから呼び出しコールがかかってきた時は「バレたか(汗)」という感じ。

・実は景気づけに、1人でフレンチのコースを食べているところに呼び出しコールでした(某大学のホケカンと同じ建物にすてきなレストランがあるのです。それにしても私、1人でどこでも行けるようになったなぁ)。メインを味わっているところだったので、それをかきこんで、デザートとコーヒーを諦めました。なんとなく、1人で贅沢をしていることがばれ、娘に叱られた気分でした(笑)

・さっき電話で「お医者さんが登園させていいと言ってました」と言いましたが、このお医者さんとは私のことです。まあウソではないよね。これも褒められたことではないかな。

・園長が登園を避けるように言うのは医学的な問題じゃないから一切議論はしませんでした。

・日曜日に「手足口病」「手足口病」言いまくっていたから、娘がこの単語を覚えちゃって、「てあしくちびょうは大丈夫かな~」なんて言うもんだから、内緒にしてたし、しゃべられたら気まずいなぁ、と思いました。ずいぶん口が達者になったので、これからはいろいろ気をつけなくちゃ。下品な言葉とか、内緒の話とか、外で話されたらいやだもん。

・ベビーシッターは結構高いんです。最初の2時間が時間3600円で、その後は1時間1500円。あまり時給の安いところで働くと、足が出る。「足が出るくらいだったら、休みたい、っちゅう話や!でも休まれへんねん!」こういうこと考えると、責任と給与のバランスがあまり崩れているのはよくないなぁ、と思います。
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