裏日記
今日は代理選択の話。
うちのちゃむちゃんは生まれつき右胸から背中にかけて、大きな血管腫(赤あざ) がある。
出産直後分娩台の上で、助産師さんが産科の先生に報告するのが聞こえた。先生は、無事に生まれてきたのだからそれで十分、といった、とてもおおらかな反応だった。
実際そうだし。
産科に入院中は皮膚科の教科書を持って来てないし(当たり前!)、私の皮膚科の知識は限られている上に偏っているので、昔国家試験対策で勉強した血管腫を合併する難しい病気(=頻度の低い病気)を思い出して、後からちょっと不安になってしまった。
退院してから、思う存分教科書を読んだりネットで調べ、多分「単純性血管腫」ということが分かり、ほっとした。
単純性血管腫は、100人に1人程度の高頻度に見られる血管奇形で、「腫」とついているが腫瘍ではない。残念ながら生涯消えることはないが、悪さをすることもないからだ。
要は美容上の問題である。
程度にもよるかもしれないが、美容上は健康上に比べ、問題が小さい。 単純性血管腫の治療は、ほとんどの場合レーザーで行う。体の成長とともに血管腫も育つので、小さいうちにやると、治療する面積の絶対量は少なくてすむし、幼い時のほうが血管腫の位置が浅いからか、若干治療成績もいいようである(レーザーは深さ一ミリ程度しか届かないらしい)。 右胸全体、右上腕の内側部(ここは小さい)、右背上部にかけて、ぶどう酒をこぼしたようにみえる(単純性血管腫の別名が「ぶどう酒様~」)。
親からみると、なんというか、それも含めてギザカワユス、ギガントカワユスなのだが、親との2者関係で生きていくのもほんの短い間だけだし、他人との関係を築く中で、ちゃむが将来どう受け止めるかを想像しなければならない。
小さい子どものころは、周りの子に無邪気にからかわれることもあるだろう。
それが高じて小学生ぐらいには「水着になるの、嫌だな」と思っているかも。
思春期には「大人になって胸を見せたくないから、結婚したくない」と思いつめるかも。
でも大人になったら「あざも私の個性のひとつ」と思うかな?そうであって欲しいな。でもこれも押しつけかな?
これは、本人が選ぶまで待つか、本人の選択を親が代理するか、という命題。
私たち夫婦の結論は、「きっと大人になるまでのどこかで治療したいと思うだろうから、それならばベターといわれる時期にやろうか」というものになった。
ちゃむの血管腫は結構大きいので、治療をするなら入院して全身麻酔をかけることになる。
親はちゃんと「代理で」選択したのか、それとも子どもから選択権をうばっちゃったのか。
(それは多分渾然一体となってしまって、もはや区別がつかないのだ!)
これからも代理で選択する機会は多いだろうけど、子どもの成長に合わせてちゃんと手を引いて行かなければならない。
そんなことを考えたり。
…頭でっかちか?
犬のような子育てを心がけているのだけど。
うちのちゃむちゃんは生まれつき右胸から背中にかけて、大きな血管腫(赤あざ) がある。
出産直後分娩台の上で、助産師さんが産科の先生に報告するのが聞こえた。先生は、無事に生まれてきたのだからそれで十分、といった、とてもおおらかな反応だった。
実際そうだし。
産科に入院中は皮膚科の教科書を持って来てないし(当たり前!)、私の皮膚科の知識は限られている上に偏っているので、昔国家試験対策で勉強した血管腫を合併する難しい病気(=頻度の低い病気)を思い出して、後からちょっと不安になってしまった。
退院してから、思う存分教科書を読んだりネットで調べ、多分「単純性血管腫」ということが分かり、ほっとした。
単純性血管腫は、100人に1人程度の高頻度に見られる血管奇形で、「腫」とついているが腫瘍ではない。残念ながら生涯消えることはないが、悪さをすることもないからだ。
要は美容上の問題である。
程度にもよるかもしれないが、美容上は健康上に比べ、問題が小さい。 単純性血管腫の治療は、ほとんどの場合レーザーで行う。体の成長とともに血管腫も育つので、小さいうちにやると、治療する面積の絶対量は少なくてすむし、幼い時のほうが血管腫の位置が浅いからか、若干治療成績もいいようである(レーザーは深さ一ミリ程度しか届かないらしい)。 右胸全体、右上腕の内側部(ここは小さい)、右背上部にかけて、ぶどう酒をこぼしたようにみえる(単純性血管腫の別名が「ぶどう酒様~」)。
親からみると、なんというか、それも含めてギザカワユス、ギガントカワユスなのだが、親との2者関係で生きていくのもほんの短い間だけだし、他人との関係を築く中で、ちゃむが将来どう受け止めるかを想像しなければならない。
小さい子どものころは、周りの子に無邪気にからかわれることもあるだろう。
それが高じて小学生ぐらいには「水着になるの、嫌だな」と思っているかも。
思春期には「大人になって胸を見せたくないから、結婚したくない」と思いつめるかも。
でも大人になったら「あざも私の個性のひとつ」と思うかな?そうであって欲しいな。でもこれも押しつけかな?
これは、本人が選ぶまで待つか、本人の選択を親が代理するか、という命題。
私たち夫婦の結論は、「きっと大人になるまでのどこかで治療したいと思うだろうから、それならばベターといわれる時期にやろうか」というものになった。
ちゃむの血管腫は結構大きいので、治療をするなら入院して全身麻酔をかけることになる。
親はちゃんと「代理で」選択したのか、それとも子どもから選択権をうばっちゃったのか。
(それは多分渾然一体となってしまって、もはや区別がつかないのだ!)
これからも代理で選択する機会は多いだろうけど、子どもの成長に合わせてちゃんと手を引いて行かなければならない。
そんなことを考えたり。
…頭でっかちか?
犬のような子育てを心がけているのだけど。
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Comment
全身麻酔心配ですね。
人と違うことが気になる年頃やからかいの対象になることは実際ありますよね。
大きくなって何にも気にしない人もいれば当時は嫌だったな程度から、今でもコンプレックスに思う人もいますよね。
血管腫に比べたらすごく小さい事ですが、うちの長男はナチュラルウェーブ
とっても可愛く思うのですが、妻は幼稚園から小学校低学年まで「天然パーくるくるパー」と言われ嫌だったとのこと
当事者しか分からないこともありますよね。
無事に手術が終わると安心ですね。
大きくなって何にも気にしない人もいれば当時は嫌だったな程度から、今でもコンプレックスに思う人もいますよね。
血管腫に比べたらすごく小さい事ですが、うちの長男はナチュラルウェーブ
とっても可愛く思うのですが、妻は幼稚園から小学校低学年まで「天然パーくるくるパー」と言われ嫌だったとのこと
当事者しか分からないこともありますよね。
無事に手術が終わると安心ですね。
ありがとう
全麻のリスクも検討したけど、健康な8ヶ月児に麻酔科医がかけるわけだから、あんまり考えないことにしました。(風邪引いたらやめときます!)
高校生の時の思い出なんだけど、ストレートの子はパーマをかけ、天然パーマの子はストレートパーマをかけ、みんな自然と逆のことをするんだな~、と思いました。
高校生の時の思い出なんだけど、ストレートの子はパーマをかけ、天然パーマの子はストレートパーマをかけ、みんな自然と逆のことをするんだな~、と思いました。
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