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裏日記
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児童虐待のニュースを見ると、いつも胸が痛みます。
特に今トップニュースになっている、餓死した幼い2人のことを考えると、胸が張り裂けそうです。

どうか天国という場所があってほしい、あの姉弟が天国でお腹いっぱいご飯を食べて、誰かに抱きしめられていてほしい、そう願わずにはいられません。

継父が殴った、とか、性的虐待をした、というニュースを見かける、あるいはケースとして担当したときは、ほんとうに、シンプルに、純粋に、虐待をした人間を憎みます。

でも今回のように、まだ子どものような母親がキャパシティーオーバーを起こして最悪の結果に至った事件では、母親も、ついこの間まで自分の患者さんだった女の子たちと姿が重なってしまいます。


児童虐待に対して、私という個人に何ができるか考えさせられます。

前の職場では主に、児童相談所が保護した子どもの診察、治療を担当していましたが、親に働きかけるケースもありました。

今は、主に大人を診察しているので、子どものある人の場合は、虐待のことも念頭に置いて診察をするのも必要です。多くのみなさんが、持病や障害を抱えて余裕のない子育てをされています。
必要に応じて一時預かりや、一時保護など、社会資源の情報提供をしていく、場合によっては通告することもあるかもしれません。

職業人としては、強く心を保って、課せられた役割をそれなりに果たせるような気もします。


でも同じマンションの住人に児童虐待が疑われたら?、ママ友に児童虐待が疑われたら?、子どものクラスメイトが虐待されているようだったら?

前者の場合は、児相に通告をします(さっき夫と話し合いました)。
心配が続く限り、しつこく、熱心に。

後者の場合、私は仕事を離れて誰かの相談に乗ることができるでしょうか。

とかく仕事とプライベートを分けて、プライベートでは面倒に巻き込まれないように、巻き込まれないように、とリスク回避ばかりしている私ですが、そんな人ばかりだと地域はスカスカになってしまいます。

以前、どこかでも書いた気がしますが、それ以上でもそれ以下でもなく、「近所のオバハン」としての役割を果たせる人間になりたいです。

それにはまだまだ修業が必要です。



子どもを他所の軒先に捨てることさえできなかったあの母親は、もっと早い時点で一時保護や養護施設、あるいは赤ちゃんポストの話を聞いていたら、そこに頼ることはできていたのでしょうか?

出産時に配られる資料の中にはこれらの情報は書かれていますが、「情報を取りに行く」には、知恵やトレーニングが必要です。必要な家族には届かないと考えた方がいい。
子育て支援センターに行っても、利用者は上手に子育てをしていそうな人ばかり。

どうやって、メッセージを届けたらいいのか。

今回のケースは、住民票も移していなかったので、「健診に来なかった親子への電話連絡」とか、「保健師の家庭訪問」とか、セイフティーネットが使えなかったことも、不運で、悔しいです。



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